テキストサイズ

この前、人を拾いました

第86章 ⑧ー6 未来永劫の罠!?



両手で顔を覆っていたら、片手を掴まれて私はレイを見上げた。




そして、左手の薬指がヒヤリとした。





「みきちゃん……生まれてきてくれてありがとう…」




「っ…………」



「そして、僕の誕生日に『生まれてきてくれてありがとう』って言ってくれてありがとう…」





レイはそう言いながら、私の唇を優しく塞いだ。




「……みきちゃん……大好きだよ…」




レイは私の名前をちゃんと呼んでた。




こういうときだけちゃんと呼ぶの





本当にズルい…







ストーリーメニュー

TOPTOPへ