この前、人を拾いました
第86章 ⑧ー6 未来永劫の罠!?
ペラペラと話すアリーヌさんに、何度も頭を下げた。
というより、
恥ずかしすぎて顔を上げられなかった。
何言ってるか分からないしっ…
「『あなたのためだけに作った指輪なの、大切にしてね』って言ってるゾ!!!!」
「えっ…、あっ、ありがとうございます…」
「あと…」
私の方を見てニコリと笑ったレイは、どー見たって何かを企んでいるような顔で…
「『僕とたくさんセックスするように!』だって!」
「あっ、はいっ、ありがとうございます…って、絶対言ってないだろうがっ!!!!!!!!」
バシッとレイのお腹を叩いたら、目の前にいたアリーヌさんへお腹を抱えて笑い出した。
あ…
私ノリツッコミなんかしちゃってるし…
また恥ずかしくなりながら、私はただただアリーヌさんに頭を下げ続けていた。