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「みきちゃん！！！起きろ！寝過ぎだっ！たるんでるぞ！！！」


「わぁっ…！！！」



久しぶりに息をしたような感覚。


何故かとてつもなく荒れている自分の息を私は胸を抑えながら整えた。


何今の夢っ…


ていうか、今私って…っ



「ハハハハハっ！！！もう着いたぞっ！そんなに僕の運転が心地よかったかっ！！」



えっと…


なんだっけ…このめちゃくちゃうるさい生き物…



「……レイ…」



ゆっくりと隣をみたら、天使の笑みを見せているレイがそれはそれは楽しそうに身体を揺らしていた。




着いたって…


一体…


周りを見渡すと、懐かしい風景が広がっている…



ああぁ…あの岩とか、すごい懐かしいなぁ。


確かあそこで、すごい形相のお兄ちゃんに追い掛けられて…

って…思い出すのやめよ…