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この前、人を拾いました

第8章 ①―7 キモチ


「もうだまされない!」


私はそう泣きながら叫んだ。

レイはまた黙ってこっちをみる。


「ねぇ!レイ!あんた一体誰なの?

私の名前はみきだよ!

どうしてそんなにすぐ好きっていうの?

どうしてそんなにすぐに抱き締めるの?

どうして……


他の女の子にもそうするの・・・?


私は特別じゃないの?


ただ、拾ってくれた人?

ただの・・・」



そう、私が勢いよくいうと、

レイはまた私を強く抱き締めた。

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