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この前、人を拾いました

第98章 ⑨—8 やっとこさ二人


寝起きだからか、レイの足取りは重い。

ようやく玄関に入ったレイ。


代わりに扉を閉める。


ありがとう…とか…言うべきかな……


鍵を閉めながら、そんなことを考えていると、突然後ろから抱き締められた。



「…………レイ…」



私が呼びかけると、ふぅとレイが小さく息を吐いた。



「大丈夫……?」



黙ったまま、私の肩に顔を埋める。

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