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この前、人を拾いました

第101章 ⑩—1 突然ですが、みなさん聞いて下さいっ…!




カラン────……



病院の待合室で、私は、ボールペンを落とした。




まさかっ…─────



有り得ないことではない…


でも、こんなトントン拍子に…?


いやいや……


でも


やっぱ、有り得ないことではない──…





ペンを落としたまま、固まる私を隣の人が不審そうに見ていた。



「あなた、大丈夫…?」



「あっ……」



やけに、胸焼けするなと思ってきた掛かりつけの病院。


結婚式やら何やらで、有休を使いすぎちゃったから、風邪を引いて休むなんて事したくないし……


そんな気持ちで来た病院。


そして問診票を記入しながら、私は今動けなくなっている。




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