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この前、人を拾いました

第103章 ⑩—3 二人の未来予想図?




ちょっと素直じゃない聞き方。



チュッとリップ音を立てて、レイは唇を離した。



「子どもは……」



ビー玉のようなその瞳が輝く。



「子どもは、いなくていい」



「え……?」



私の動揺をよそに、レイは、はわぁ…と欠伸をした。



「で、でも、オーストラリアで……二人って…」



「うん。でも、やっぱりいらない!僕はゆきちゃんだけで十分だっ!!」


「ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっ!」

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