高校1年生
第11章 11
「っ、な、なんでおまえたちが…」
翔平さんはすごく焦っていた。そりゃそうだよね。私といるところを奥さんたちに見られたんだから。
「親父…」
「いや、違うんだ!これは、これは…」
「…なにが違うのよ!」
奥さんが声を張り上げていった。私はここにいていいのか…
「なんでおまえたちがいるんだ?明日帰って来るんじゃなかったのか?」
「明日だったわよ。でも、あなたが一人で可哀相と思って…」
もう奥さんは泣いていた。さすがにこれは可哀相だと思った。まぁ、私が悪いんだけど。
「そんなの嘘だ!!だっておまえ、もう俺には興味ないんじゃないのかよ!!今じゃ仕事、仕事で全然話すことがなくなって…おまえが好きだったのは昔の俺だろ!!」
翔平さん、そんな風に思ってたんだね…