高校1年生
第29章 29
「よし、じゃあ始めるか。」
「う、うん。」
私たちは作業を始めた。
……あと少しでエプロン作りは終わってしまう。
康介と毎日会えなくなる…
嫌だな…康介とまだいろんな話しをしたい。
でも私と康介は全然違う世界だ。
私は康介とエプロン作りを終えればまた汚れる。
そうしなければ生きていけない…
康介に私の本当のことを言ったらどう思うだろうか。
そりゃ気持ち悪いって思うよね。軽蔑するよね。
いろんなことを考えてたら頭が痛くなってきた…
「…っ、痛…」
針で指を刺してしまった。