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Pour mon cher -笑顔の先に-

第10章 Pour mon cher

「ちょっと!!どういう事?!」



バンッ!!



と大きく音を立てて開け放たれた教会のドア。


そしてそこから大声を上げて仁王立ちで立ってる女性。


光の逆光でちゃんとはっきりとは見えないけど‥


だけどあの人‥・‥





「あの時の‥・」


「え?」



私の呟きを拾った猛司は私の顔を覗き込む。




「愛、あの時のって‥「ちょっと猛司!?いい加減にしなさいよ?!」



“あの時”の女性はズカズカと歩きながら私と猛司に近寄る。



1歩1歩距離が縮むたびに、さっきまで温かくなってた心も動悸で苦しくなる。








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