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Pour mon cher -笑顔の先に-

第10章 Pour mon cher

「では、指輪の交換を‥‥」



猛司と向き合うように立ち左手を差し出すように促される。




指輪って‥・準備してないのに?




なんて思う心配は一切必要なかったみたいで。


猛司は神父さんから指輪を受け取って私の左手をそっと下から添える。




「この指輪にも彫ってもらった」


「え?」





そっと薬指に嵌められた指輪を見てみると





【Pour mon cher】




の文字。













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