
占いの館【YES∞NO】
第7章 本能的縦列
『長谷川さん、ちょっと』
退社ギリギリで…神田さんに呼び出され、資料室にむかう…
他の女子社員達は、私を鼻で笑い退社して行く…
神田さんの背中を見ながら…資料室に付いていく…
暗い資料室には…
わざと散らかした資料の数々……
『長谷川さん…資料片付けてって言ったよね…』
『は…はい…』
神田さんの私を見る、瞳は…憎しみが滲み出ていた…
『…何?これ』
『私、片付けました!!!
こんな……こんな…』
『…また、片付けなさい!反省を込めて…全部…口で拾いなさい!!!』
私は…後ずさりしてしまった…
そ…そんな…口でって…
『早くしなさい!!!』
神田さんの怒鳴り声にビクッと…固くなった私は…
その場で動けなかった…
すると…カツカツとヒールを鳴らし…私に近づき…
肩を力いっぱい下に押した!!!
『きゃぁ…』
『…ちゃんと、見てるから!!!ズルはしないでよ!!!口で全部拾いなさい!!!』
床にヘタリこんだ私は……
四つん這いになり…床に落ちた資料を…
口で拾うしか…なかった……
