
占いの館【YES∞NO】
第7章 本能的縦列
帰り道……
ヒリヒリする唇を触り…
名瀬にあんな仕打ちをするのか…疑問に思う…
社内伝統とは言え…
去年は…そんなにひどくなかった…
奴隷が固定してしまったため…皆、麻痺してしまったのか…?
私は…恐怖すら感じてきた…
このままだと…ストレスでどうにかなってしまいそうで…怖い…
唇を触る指が震えた…
夜の公園…
園内の電灯が私の影を長くする…
すると一瞬…
自分の影が…ユラリと揺れた気がした…
まるで蝋燭の火に揺らめく影の様に…
気になり、私を照らす、電灯を振り返り…見た
『……看板?』
振り返り電灯の下辺りに、看板を見つけた。
『【売らないの館“YES∞NO”】……占い?』
私は看板に近づき…
辺りを見渡した…
