
占いの館【YES∞NO】
第7章 本能的縦列
『…さあ、こちらへ…
悩みは根こそぎ解決しましょう』
イブと名乗った女性は、ゆっくり水晶の前に座った…
「緊張…しなくていいからね」
アダムはゆっくり私を席に誘導する…
不思議な空間の不思議な二人…
だけど…
なぜか…嫌じゃないし…
居心地もいい…
私は、イブと向かい合うように、水晶を挟んで座った…
『…え〜っと…お名前…聞いてもいいかしら…』
『あっ…はい。
長谷川 愛乃(ハセガワ・アイノ)です…』
「愛乃ちゃんか〜!!!!君にピッタリで可愛い名前」
後ろのほうでアダムは無邪気に笑う…
それを、イブが呆れたように見ていた。
『愛乃さん…ごめんなさいね…騒がしくて…』
私は、そんな二人が可愛くてしょうがなかった
『フフフ…こんなに安心して…おしゃべりしたの…久しぶりだ…』
私は、さっきまでの社内の状況を思い出してしまった…
