占いの館【YES∞NO】
第9章 逆転セクハラ
会社から大分離れ…
…やっと…ゆっくり歩いた…
キリ…『い…痛い…』
胃キリキリと痛みだし…
私は公園のベンチで…休む事にした…
冬の風が…痛む胃をさらにキリキリと締め上げる…
『…あの、大丈夫ですか…?』
『……え…』
私は声をかけられ…ビックリし…振り返る…
振り返ると…そこには…
黒いマント?のようなコートを着た…
女性がいた……
『…気分でも悪いのですか?』
『あ…少し胃が痛むだけですから…』
私は、不思議な雰囲気の女性に大丈夫だと告げて立ち去ろとした…
キリ!!!『イッ…テ』
『辛そうですね…
こんな寒い所に居るのも良くありませんから…
私のお店で休んで行ってください…
この公園の奥ですから。』
女性は私の手を取ると…
優しくエスコートした…
『……すみません…』
女性の優しさに…甘える事にした…
最近は…松本次長が…
手を繋いだり…恋人繋ぎを無理矢理しようとしたり…と、指先まで鳥肌が立つ事ばかりだった…
女性の綺麗で温かい手に…
胃の痛みは…少し和らぐ…