占いの館【YES∞NO】
第10章 病める時も健やかなる時も
ギィ―――――――――
―――――…バタン…
『「いらっしゃいませ。」』
扉を開き…中に入ると…
背格好がそっくりな二人が…
私を迎え入れる…
『ここは…占いをする場所…よね?』
「ええ…ここは、占いの館ですから…
わたくし、館の主…アダムと申します」
アダムと名乗る男性は…胸に手を当て深々とお辞儀をした…
『悩み事を解決するお手伝いをします…
もう一人の主…イブと申します』
イブと名乗る女性は私の手を取り深々とお辞儀をした…
顔も…声もそっくりな二人だったが…イブの女性らしい体つきで…ゆいつ性別を見わけられた…
『凄い…公園に…館があったのね…気がつかなかった…』
クスクスっとアダムは笑う