占いの館【YES∞NO】
第10章 病める時も健やかなる時も
繰り返される…
飴と鞭……
喘ぐ度に…平手打ちが頬や胸…腰に落とされる!!!
『進…いや…痛い…
やめて……やめて…』
涙目で……進を見る…
優しい進……
『どうして……辛いなら…
離婚してもよかったのに…』
進は私の腫れた顔を…クイっと持ち上げ…
唾液をたっぷりつけて……
唇から…鼻にむけ…ベロ〜ンと舐めた…
「……離婚も考えたよ…
でもね…俺達は…夫婦だ…
和江を愛しているんだ……
愛しているからこそ…
和江が憎くて…傷付けたくて…
歪んだ顔を見たくて……
愛してるから……
我慢していたんだよ―――…」
『ひ―――――…』
進の愛が……
愛ではない事は……確か…
だが……愛されていると…
自分に暗示をかけて…堪えてきていたら…
こんな辛い事も……乗り越えれる…そう言う事だろうか…