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占いの館【YES∞NO】

第10章 病める時も健やかなる時も


ギィ――――――――…


――――――――バタン…





静まり返る…館の中には…



客を見送った二人の主…




『アダム…お疲れ様…』


「イブも…お疲れ様…」




ふ〜っと…ため息をつき…



部屋の真ん中に置かれた…水晶のテーブルに座る…




向かい合い…水晶を両サイドから見つめる二人…



『神様(悩みのある人間)は…ど〜して…自ら二択をしたがるのかしら…』



「神様(悩みのある人間)が…僕たちを作って…お仕置きさせてるのにね?

神様(悩みのある人間)は自覚ないんだもん…」」




二人はクスクスっと笑って…水晶を見る…




『私たちは…神様(悩みのある人間)自身なのにね〜』





「ねぇ…次の神様(悩みのある人間)が来る前に…

コーヒーでも飲もうよ…

近くに“ドリーム…”なんちゃらってカフェが出来たらしいよ!」




『いいわね…紅茶もあるかしら?』




「そうそう、オーナー…同業者っぽいって噂!」






アダムとイブはクスクス笑いながら…





霧の様に――――――…




館と一緒に消えた――――…









神様が造りし…最初の…


男と女…


罪と罰…


アダムとイブ―――――…



さあ…禁断の果実を…実らせた貴方は……


この二人に会いますか?


会いませんか?







YES?orNO?









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