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占いの館【YES∞NO】

第3章 家庭のルール

「妙子を…愛しているんです…
だから…他の男と…寝ている妙子に…怒りすら…覚えてしまって」


「愛しているのに…憎い…」


アダムの念を押す言い方に…



堪えていた涙が…頬を伝った…




「妙子……どうして…」




『…許せませんか?』






「………えぇ…」






「じゃあ、お仕置きをしようよ!妙子さんに…」


「え…?」




『悩みの種を根こそぎ解消して差し上げましょう』



イブは椅子から立ち上がると…俺の後ろにまわった


『さあ、ここからがこの館のシステムです。
“お仕置き”しちゃいますか?』



「…“お仕置き”…」



俺は振り返り、二人を見た。




「そう、川村さんの悩みを…根こそぎ解決しましょう?お仕置き込みで…
お仕置き…する?しない?

 
“YESorNO”?

選択してください。」





“お仕置き”と聞いて…

鳥肌が立った


妙子…




「……」



俺は手に持っていた封筒をギュと握っていた



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