
占いの館【YES∞NO】
第3章 家庭のルール
俺は封筒を握りしめ…
黒いカーテンに向かった!
黒いカーテンを潜り抜けると…
広い、薄暗い空間が広がった
「『さぁ、
川村さん‼お仕置きタイムだよ』」
二人の声が合図かのように、
空間の真ん中がポワ~と明るくなる
その真ん中に…
妙子が…両手を縛り上げられた状態で天井から吊るされていた…
「妙子!?」
妙子は俺に気が付くと
顔を上げて驚いていた!
『あなた!
助けて‼気が付いたら‼こんな…
こんな恥ずかし恰好…』
俺は、妙子の羞恥的な体制に驚き
アダムとイブを見た
「あ~あ、川村さん…
妙子さんに同情とかしないでね?
“お仕置き”にならないから」
『アダム…夫婦だから、どちらも、川村だよ…ややこしいから
旦那様も名前で呼ぼうよ』
そう言うと
イブは俺に名前を聞いてきた
「川村 庄司(カワムラ・ショウジ)」
「庄司!かっこいい」
『本当にかっこいい』
二人はキャッキャッと笑い
俺の周りではしゃいだ
『あなた!助けて‼』
妙子はひたすら助けを求めている
吊り上げられている手首はロープで擦れ…赤くなっている
