占いの館【YES∞NO】
第4章 母性の使い方
『それに…彼…秘密があるみたいですよ?』
秘密…?
マザコンってだけでも、十分ショックなのに…
秘密まであるなんて!!!
「さて、ここからが…この館のシステムなんだけど…そんな、マザコン秘密主義の浩二郎に…“お仕置き”しちゃう?」
『え…“お仕置き”?』
心臓がドッキンと大きく高鳴る!!!
イブが椅子を離れ…私の横に立つ…
『千恵子さんの悩み、根こそぎ解決してあげる。
彼への優先順位…秘密とともに“お仕置き”しながら…逆転させちゃいましょう?』
アダムも私の横に…
二人は私を挟む形で耳元に囁く…
『YESなら…黒いカーテンをくぐって…』
「NOなら…赤いカーテンをくぐる…」
マザコンも…秘密も…
許せないのは…確か…
「『YES?orNO?』」
ふわっと香る甘いお香が…
私の回りを包む…
『……決めた…』
私は
椅子から立ち上がった…