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赤い糸

第8章 遠距離








「…荘太?
どうしたの?」
しばらくたって、息遣いが落ち着いた頃。
私は荘太に聞いた。

「久々すぎて止まらなくなった」
そう言って荘太はまた、私を腕の中に引き寄せた。
「長かった〜
この一ヶ月、皐月と会えなくて辛かった。
さみしい思いばっかさせて、ごめんね。
絶対いつか、迎えにいくからね。」


なんて、幸せなんだろうか?
確かに辛い。
でも、近くにいたとき、こんなに優しくなれただろうか?
遠距離になって、デメリットばかり感じてた。
でも、それだけじゃなかったみたい。
よかった。









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