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生きたいです

第2章  学校


 優香は涙を必死で抑えるようにして、
教室を出て行った。

 寛也がその後を追っていった。

 俺に『お前と優香を一緒にするな』
 と言い残して。

 最後に言ったあの言葉は優香ではなく自分に言ったものだ。

 
 優香と俺は同じだと勘違いをしていた。

 確かに俺も失敗した。
 
 期待を裏切った。

 でも、それは俺が望んでしたことだったから。

 

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