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愛しの茉莉亜

第8章 穏やかな日々

夏休みは走り去るように過ぎ、季節はすっかり赤色に染まる頃だった。


僕は季節の写真を公園で撮っていた。


勿論、僕の隣には茉莉亜が居る。


時々、茉莉亜にもカメラを向ける。


すると、微笑む茉莉亜がファインダーに映る。


そんな茉莉亜がとても愛おしく思えた。


穏やかに愛し合い、穏やかに暮らす。


一見普通の事だが、茉莉亜は僕に出逢うまで味わった事がない暮らしだ。


だからこの暮らしをいつまでも続けたいと強く思った。



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