テキストサイズ

愛しの茉莉亜

第13章 独り

「…ごめん。俺、綾の気持ち分かってたのに、あんな事…どっかで甘えてた」


「分かってたのに、最低~」


って言いながら綾は必死に笑っていた。


「ごめん…」


「もう、いいよ。私、松本君よりもっといい男見つけるから」


綾は自信満々で言った。


「綾なら見つかるよ。綾はしっかりしてるし、いい奥さんになるよ」


「やめてよ。松本君誰にでも優しい事言うんだから」


「いや、本当そう思う」


「…ありがとう」


酒の席だったからこそなのか、ようやく綾と本気で話せた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ