熱血指導、実行中
第7章 怪我の功名
本番前
槙と楽しそうに笑う信二
本番ギリギリという事もあり二人の周り
には
誰もいない
何を話しているのか聞こえそうで
でも聞こえなくて…
直人「…あれっ、なんかモヤモヤ」
食べ合わせが悪かったのか
突然、胸やけのような気分になった直人
胸がモヤモヤして
時折
チクッと痛い
初めての感覚だった
直人「…」
これ以上見ていられず
二人の姿が見えないに裏手に移動した
本来なら
みんなの演技を見て
演技の勉強するべきだったが
今はもうそれどころではなかった…
直人「…」
男子①「白石槙、やっぱかわいいな」
男子②「何、惚れたの?」
男子①「好きになっちゃうよ~やっぱり
噂通りの共演者キラーだったな」
直人「何それ…」
男子①「知らないの?白石槙と共演した
俳優はみんな彼女の虜になるって」
男子②「かわいくて演技も上手くて謙虚
性格もいいから男はみんな彼女の事好き
になっちゃうんだよ」
直人「…」