熱血指導、実行中
第8章 秘密の関係
信二「寒くない?」
直人「平気…」
信二の車
信二が運転する車に
直人はその日、初めて乗った
黒いコンパクトカーで内装は見た目より
広く
車内に余計な物は飾らずシンプルな装い
時折、タバコの臭いがした
直人「…」
信二「用があったんだろう」
直人「あぁうんっ…ちょっと聞きたい事
があって…」
信二「何、仕事の事?」
直人「じゃなくて…えっと…いつきさん
の事で…」
信二「!!」
直人「おわあぁ!!」
いつき
その名前を口にした瞬間
信二は急ブレーキをかけ路肩に車を停車
させた
幸いにも後続車がいなかった為
事故は起きなかったが…
信二「…」
直人「ちょっ…急に止まるなよ!!危な
いだろう!!」
信二「危ないのはどっちだよ…」
直人「何言って…」
信二「急にあいつの名前なんか出しやが
って…」
直人「信二…」