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恋愛short story

第4章 介抱



「あっ、塁先輩おはようこざいます!聞いて下さいよ〜心美の奴、徹夜したみたいで…」





「あぁ。知ってるよ〜。朝まで雪平は俺と一緒にいたからね。」





「えっ??」





ニコニコと笑顔で

サラッと先輩は

永本に告げる。

永本は驚いた顔で

私の顔を覗きこんだ。

ただでさえ昨日の事を

思い出すだけで顔が

熱くなってしまうのに。






わっ!!ちょっ…

ちょっと塁先輩っ、何言って…






「せっ、先輩、へっ…変な事、永本くんに言わないで下さいっ!」







「えー。だって本当の事じゃない?雪平の元気そうな顔も見れたし俺はそろそろ行くよ。」







慌てる私を面白がっているのか

先輩は手のひらを

ヒラヒラさせ背を向けて

研究室から出て行った。



どうやら私は先輩の前で

倒れてしまったらしい…




ヤバいっ‼︎それより

早くレポート仕上げなきゃ!





先輩が出て行ったのを

見送りながら自分の

レポートに手を付けると

永本が隣に座った。







「レポート終わってないんだろ?手伝ってやるよ」





永本は頭を右手で

ガシガシ掻きしょうがねぇなと

呟いている。




「うんっ!永本くんありがとう!」





永本くんが手伝ってくれたら

終わりそうだなぁ。




心底助かったと思った。

何とか期日の今日に

レポートは仕上がり

教授に渡すことができた。

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