恋愛short story
第4章 介抱
先輩を想えば想うほどに
邪魔する私の心音。
バクバク鳴り止まない心臓が
言葉を詰まらせ、
心とは裏腹に上手く
言葉が出てこない。
「わっ…私は……」
「私は…なに?」
ニコッとはにかみ、澄んだ瞳で
先輩は見つめてくる。
「なぁ〜に?聞こえないよ?」
ぎゅっと目を瞑り
思い切って声を上げた。
「私は、先輩がっ…すっ…好きです!」
ひぃいーー!!
こっ…声が裏返ちゃったよ…
「よかった!じゃぁ、遠慮なく…。」
えっ??
俯いていた顔が
先輩の指によって
クイッと上げられると
唇に温かい柔らかな
感触が重なった。
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