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運命の誘惑

第8章 ムカつく

――――と、その瞬間。




ぎゅっと力強く‥


息が止まってしまうんじゃないかと思うくらい、ぎゅっと力強く抱き締められたと同時にふわっと鼻を掠めるサムライの香り。




「‥‥‥・え?」




一瞬、思考が停止。



そんな私にお構いなしでぎゅっと更に力を入れて抱き締める人。




‥‥え?

な‥なんで‥?




その人の腕の中で突然の出来事に理解がまだ出来ず戸惑う。



だけど‥‥




「泣くなよ。」



そいつが優しい声で囁いて、優しく頭を撫でるから




「‥‥っっ」




涙が止まるどころか止めどなく溢れる。







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