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運命の誘惑

第10章 曇り空  汐生side

ベッド横の窓からベランダへ出て空を見上げると朝は確かに蒼空だったはずの空は一転して一面グレーの世界。




そんなグレーの空を見てると‥‥




あの日の事を思い出す。





俺の大切な、


最も何よりも大切な人が消えた日の事を‥‥。






‥‥その瞬間。





胸を大きな杭に打たれるような激しい痛みに襲われ

ベランダを掴む手に力が入る。



そして、同時にハッとする。





――――もしかして。






寺島も‥‥‥?





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