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運命の誘惑

第15章 隣りのクラスの転校生

いつも。


岡田は門に寄り縋るような形で立って、腕組みして私が来るのを待ってくれてて。


最初は色々な人が“何やってんの?”て聞いてたりしたらしいけど今や門前の朝のこの光景は当たり前に近い。


今日も当たり前のように門に寄り縋って立ってる岡田。




・・・だけど、いつもと違う。




その理由は





「おはよう!寺島!」


「おはよう!寺島さん」


「お・・・おはよう・・・」




私の姿を見つけて軽くいつものように手を振り微笑む岡田の傍には、昨日の階段下の女性が寄りそうようにして立っていた。



しかも、岡田の左腕にしっかりと自分の腕を絡めてて。



私と岡田の2ショットに見慣れてた人達は私と岡田、そして彼女をビックリしたような目で見ながら通り過ぎる。





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