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運命の誘惑

第17章 微動  *汐生side*

数学の授業。


何気にふと思い出した



「私、数学大っ嫌い!!」



そう言った寺島の言葉。


だからなのかサボったまま戻って来ない彼女。


俺は今までも寺島がサボってた授業分のノートを取ってたけど数学は寺島が分かり易いように説明を付け加えて記入。



今日こそ直接渡そうと思ってたけど放課後になっても寺島は戻って来る気配はなくて。


今日も傍に居てやれない寺島に、

色々な気持ちを込めて寺島に




【ごめん】




一言書いて寺島の机の中へと入れて。




「汐生君ッ帰ろうー♪」


「あぁ」



教室を後にした。







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