運命の誘惑
第18章 彼女の闇
え‥‥?
思わずお姉さんをガン見。
‥・いやいや。ちょっと待て。
「寺島が走った事と彼氏の事故、何の関係が?
彼氏が事故に巻き込まれたのは寺島が去ってかなり時間が経った時でしょ?」
「みんなそう言ったの。岡田君みたいに。
“愛結は関係ない”って。
だけど愛結は違う。
自分が走り去ったりしなければ恭君は死ななかったって。
自分が怒ったりしなければ恭君は今もまだ生きてるって。
もうずっとずっとあんな風に苦しんで自分を責めてる。
愛結は彼氏を亡くした現実を受け入れれないとかそんなんじゃない。
彼氏を亡くした原因は自分にあるとずっとずっと自分を責めてる。
これからもあんな感じで自分を責めながら生きて行くのが恭君への償いだって言うの。」
お姉さんは飲み終えたコーヒーカップの縁を指で何周もなぞりながら切なそうな表情でそう言って
「恭君が
“愛結のせいじゃないよ!”
そう言ってくれないかとこの3年何度も何度も思って来たわ」
苦笑した。
思わずお姉さんをガン見。
‥・いやいや。ちょっと待て。
「寺島が走った事と彼氏の事故、何の関係が?
彼氏が事故に巻き込まれたのは寺島が去ってかなり時間が経った時でしょ?」
「みんなそう言ったの。岡田君みたいに。
“愛結は関係ない”って。
だけど愛結は違う。
自分が走り去ったりしなければ恭君は死ななかったって。
自分が怒ったりしなければ恭君は今もまだ生きてるって。
もうずっとずっとあんな風に苦しんで自分を責めてる。
愛結は彼氏を亡くした現実を受け入れれないとかそんなんじゃない。
彼氏を亡くした原因は自分にあるとずっとずっと自分を責めてる。
これからもあんな感じで自分を責めながら生きて行くのが恭君への償いだって言うの。」
お姉さんは飲み終えたコーヒーカップの縁を指で何周もなぞりながら切なそうな表情でそう言って
「恭君が
“愛結のせいじゃないよ!”
そう言ってくれないかとこの3年何度も何度も思って来たわ」
苦笑した。