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運命の誘惑

第4章 転入生

思わずパッと身体を起こす。



すると元ちゃんもきっと同じように思ったんだろう。


身体を起こして後ろを向いて




「なぁ、今の声‥‥」




呟くように言葉を吐いて私の目を見る。



私はそれに関して“うん”とも“ううん”とも反応出来ずに居た。





―――というより。





動揺が凄すぎて思考が固まってた。




「じゃぁ、岡田の席は‥寺島の隣りだな。」



「分かりました。」





担任に説明された転入生がこっちに向かって歩いてくる。



私の横に来た彼はニコリと微笑んで口を開き掛けた瞬間、私はぎゅっと目を閉じる。






「よろしくね?寺島さん」








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