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運命の誘惑

第24章 月命日と夜光虫と・・

声を上げて泣いてる間も包み込むような‥何故か懐かしさを感じる風は優しく吹いてて。



それが余計涙を誘って止めどなく溢れ出す。




その間、岡田はまるで泣いてる子供をあやすかのように優しく背中や頭を撫でてくれてて。



それでも




「今まで我慢してた分、いっぱい泣きな?」





まだ知り合って数か月の癖に恭が死んだ後の3年間の私をまるでずっと見てたかのように話す岡田のせいで余計涙は止まらず。




声が枯れるまでとにかく‥



とにかく泣いた。




恥ずかしいとかそんな感情を捨てて、とにかく声を上げて泣いた。








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