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運命の誘惑

第29章 真実

「ねぇ‥・さっきの人恭の‥・」



私の声に岡田の肩が一瞬ビクッと動いた。




色々考えてても埒が開かない。

今、聞ける人が目の前に居るんだから。

だったら聞いた方がいい。

だって‥どういう事なのかさっぱり分からないんだから。





ギュッと手に力を入れて、岡田の背中に向け言葉を投げる。




「さっきの‥恭のお母さん‥だよね…?」




恭のお母さんと‥どうして‥?


どうして岡田は‥‥




「どうして恭のお母さんを知ってるの?」




“母さん”




「どうして‥・“母さん”なの?」




どういう事‥?








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