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運命の誘惑

第30章 闇×真実=・・   *汐生side*

家に帰った俺は倒れ込むようにベッドに身体を沈める。



ついこの間好きになったと思ったらもう失恋かよ‥‥。


彼女の名前や何年生か知りたいくらいの程度だったのにまさか彼氏が居る事を知って。


その彼氏は恭だった。





そこら辺の男なら別に何も気にしない。
寧ろ別に彼氏が居ても好きなら俺は気にしない。




‥だけど恭は別だ。




恭は俺にとって大切な大切な家族だから。

いつも何かと俺を優先して俺を気遣ってくれた恭だから。


恭の彼女をどうこうなんて俺が出来るわけがない。







俺が諦めなきゃいけないんだ‥。






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