テキストサイズ

運命の誘惑

第32章 闇×真実=・・   *汐生side* ③

彼女を直ぐ探し出して彼女の元に今すぐ飛んで行ってやりたい衝動に駆られた。



―――だけどまだダメだ。



母さんを何とか以前のように‥‥。

彼女だけじゃない。

母さんを守るのも俺と恭の約束だから。






「母さん、俺ね今日学校のヤツに恭の彼女について聞いたよ」



俺は学校から帰って母さんに光から聞いた話を全て話した。



彼女が恭の死後、恭の死を哀しむ事も出来ないまま虐めに遭い自殺未遂を引き起こしてしまった事。

その後親戚の家へと引っ越し学校を転校した事。




最初、



「恭の彼女に‥」



この言葉に肩をビクンと震わせて眉間に皺を寄せ身体を震わせながら拒絶反応を起こした母さんも、


話終えた時には涙を流し、嗚咽を漏らしてた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ