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運命の誘惑

第36章 勇気の一歩

走り出した高3の寺島と

俺が一目惚れした中1の寺島が被って見えて心の奥が何とも言えない気持ちになる。


中1の時、初めて寺島を見て初めて寺島の走りを見て綺麗だと素直に感じた。


あの時、その走りを見て一瞬で恋に堕ちた。




‥恭も俺と同じ。



寺島の颯爽と走り抜ける綺麗な姿に惚れた。

そう言ってた。


俺達兄弟が惚れたその走りが今まさに目の前に・・・。




時は3年も経てど、寺島の綺麗な走りは健在で、


スラッと細く綺麗な手足を振り、

あの頃と変わらないポニーテールの長い髪を揺らしながら楽しそうに走る寺島。





――――ドクン‥‥






俺はそんな寺島に、







今日で何度目だろう‥・








―――恋に堕ちた。




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