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運命の誘惑

第41章 番外編

そっと心の中でそう呟いて、


私は翳してた手を下して恭のお墓に視線を戻した。




「恭!ごめんね?また来月来るから待っててね?


恭生もまた連れてくるからね!」




恭に挨拶して岡田が居る場所へ行こうと足を向けた瞬間



フワッと風が舞った。



冬だというのに何故かその風は暖かくて柔らかくて優しくて。

どこか懐かしさが漂う風が私の頬をふわりと撫でて





“愛結、おめでとう”





どこからか恭の声がしたような気がして空を思わず見上げる。





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