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男子 × __

第3章 ヤンデレ男子のお家

*




柚鈴『どーぞ、散らかってるけど』



苦笑いを浮かべる珠風くん。





散らかってなんかないのに…




むしろ私の部屋のほうが…ゴホンゴホン。





柚鈴『ぁ…の…、紅茶でも飲んでいって…?』





楓『ホント? −−−−甘えさせていただこうかな』





珠風くんにも興味あるし…ね。









――…




それから数時間、互いの悩みである"睡眠"をテーマに話していく。





柚鈴『へぇー、枕変えるとよく寝れるのか…!!』




にこにこしながら私の話を聞いてくれる珠風くん。





柚鈴『あのさ…、僕のこと、"柚鈴"って呼んでくれていいよ』




もじもじしながら言う珠風くん。



楓『ん、ありがと、私のことも"楓"でいいよ』







柚鈴『うん…っ!!』


――…



柚鈴『あ、こんな時間ーーー…? 親御さん心配しない…?』





…親、か…





答えたくなくてしばらくだんまりしていた私を察したのか柚鈴が申し訳なさそうに―…





柚鈴『…ごめん、僕聞いちゃダメだったかな?』





楓『ううん、ただ私、今ひとり暮らしだからさ!!』






寂しくないっていえば嘘、でも、柚鈴に心配はかけたくない。




柚鈴『そっか…、ここでいいならいつでも遊びに来て』







楓『ありがと、!!』








"んじゃね…"



一言を交わして柚鈴の家から出る。











もう柚鈴の悪い噂なんて忘れてたんだ。

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