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男子 × __

第10章 今度こそは。

− 穢 side −






きっと、楓は柚鈴の近くにいたいはず。




…ここでは私は邪魔な存在。






持っていたバッグからペンポーチを取り出し楓の横でぶちまける。





楓『…ぁ…』







穢「あー、やっちゃった…
カッター落ちちゃったよー、笑」







わざと"カッター"という存在を強調して。







楓『!』








穢『"カッター"拾っといてー、ちょっと、外出るわ』











このとき、楓が、"ありがとう"って言ったのを絶対に忘れない。








ごめんね、楓…




こんなことしかできなくて…











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