テキストサイズ

男子 × __

第23章 オカシイ。

*

あの日以来、私は先輩を避け始めた



女「ねぇ…これがさー…」


游「うん?」


いきなりキャーという悲鳴に似た歓声が起きる


…先輩が来たんだ。


避けるにしてもここまで来てくれたんだ、理由がない...



どうしよう?と慌てていると---



椋羽「あ、游!」



いつもの親しみやすい笑顔で近づいてきてくれる先輩


でも、怖い姿が心から離れない


怖い どうしよう



もう少しで先輩の手が触れる...と言ったところで。



女1.2「あぁー、せんぱぁい…すいませんけどぉ、游さんに話があるので…」



クラスでも有名な 椋羽先輩を狙っている女の子から引きずられるように連れていかれる



助かった


安堵感に襲われて 椋羽先輩が下唇を血が滲むほど噛み




あの時のような 冷たい瞳で彼女を見ているなんて気づかなかった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ