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狂愛彼氏。

第1章 波乱の幕開け


「ごめんな、いきなりこんなこと言って…。まだ彼氏のこと割りきれねぇよな」

私は、そんなことを言って身体を離しかけた龍來の唇に自分の唇を押し付けた。

すると龍來はゴールドがかった瞳を大きく見開く。

なんか今龍來の気持ちを手離したら、龍來が離れていっちゃいそうで、誰かに盗られちゃいそうで。そんなの絶対に嫌だって思って
身体が勝手に動いた。


私の気持ちが今ようやくはっきりした。


あたし……龍來が好きだ。


唇をそっと離し、深呼吸をする。


「すーはぁー…。」

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