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従わない奴隷

第1章 30代、マリ

今日の客は・・・



ん?

30代の女

ふ~ん・・・



携帯で
事務所からの情報を
チェックしつつ

今日も俺は

なんで客が
俺を選んだのかを
想像しながら

待ち合わせ場所へと
向かった



待ち合わせ場所は
とある駅


珍しい待ち合わせ場所だ


人目につくからな。





少し遅れて
到着した俺は

それまでかけていた
サングラスを外し
周りを見渡した



客は
俺の顔を知ってる


情報はそれだけ



俺は客が
声をかけてくるのを
待つしかない訳だ



「あ、あの・・・」



来た。



俺は
返事もしないで
その客を観察した


派手でもなければ
地味でもない

30代には見えない
まぁ・・・


普通の女




でも
俺を選ぶってことは


Mか?


SM好きか?



「ラ、ライキさん・・」





「はじめまして

奴隷契約を

していただいた

ライキです」





そういって

いつものセリフが終わると

頭も下げずに

俺は

サングラスをかけた


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