従わない奴隷
第12章 ユウリと今野
食事のできる
適当な店を見つけて
ドアを開けた
ユウリの
背中に手をやり
そっと・・押す
ユウリは
息を呑んだように
背筋を伸ばし
俺の顔を
目だけでチラっと見ながら
店の中に入った
「2人」
店員に声をかける
「只今、カウンターしか
ご用意できませんけど
よろしいでしょうか」
「いいよ」
キョロキョロしている
ユウリの手を引いて
カウンター席まで移動し
椅子を引く
少し背の高い椅子に
なんとか座ったユウリが
舐めたいくらいに
かわいい
ユウリの左側に
俺は座った
座るとき
少し
椅子をユウリに寄せて。