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従わない奴隷

第17章 ユウリ、ごめんな

鍵を開ける音がして

俺は
ゆっくりと
ドアノブを回し


ドアを開けると

目の前には


ユウリが立っていた





パジャマ姿で
風呂上がりなのか
髪も濡れていて


タオルで
少し
顔を隠しながら


ユウリは

うつむいていた






「ごめん

こんな時間に…」






ユウリは
黙ったまま

ううん
と言うように
首を横に振った






昨日は
あんなにそばにいて

俺に
沢山の笑顔を見せたユウリは






すぐ
目の前にいるのに



なぜか







遠くに

いるような気がした

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