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従わない奴隷

第18章 ユウリと唇

目を開けた
ユウリの瞳と
目が合うと


ユウリは
急いで
両手で顔を隠し
うつむいた



首まで



真っ赤にして。





「大丈夫か?」




「…ふぁ…ふぁい…」




「クスッ

何言ってるか
わかんねーよ」



手首をもって
顔を隠す
邪魔な両手を

どける




「夢…でした…」




はにかんで
ユウリが言う



「夢?」




「ライキさんの…

ライキさんの恋人になんて
絶対になれないと


思ってました



でも



ライキさんに



あの…



してもらいたくて…




だから
契約…したんです




大好きな

ライキさんに




お願い
したかったんです…」




今度は
泣かないで

いつもの
はにかむ笑顔で

ユウリが
言った






キス


その二文字を


言葉にできない
ユウリが




愛しい
















幸せだ…

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