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従わない奴隷

第19章 俺の部屋



ライキさんのキスは


コーヒーの

かおり。





あ・・・





短いキスで
ライキさんは
唇をはなし

また
私は
抱きしめられた



寝起きの
ライキさんが


あったかい





「行こうか」




抱きしめられたままの
囁きは

ライキさんの声が
いつもより
低くて・・・


私を
落ち着かせてくれる




もう少し
こうしていたいけど・・




「・・はい」




そう返事をして
私から
はなれてしまう
ライキさんを


目で追った




あくびをする
ライキさん



髪を
手ぐしで整える

ライキさん




少し残っていた
コーヒーを
一気に飲む



ライキさん





ライキさんの手は

大きくて



指が


長くて・・・







「どした?」



「えっ」



「疲れてる?」



「い、いえ」



「ぼーっとしてたぞ?
眠かったら
車で寝ていいからな?」




「あ、いえ
ほんとに大丈夫・・」




「クスッ(笑)」





「?」





「大丈夫って・・

ユウリの口癖だな?」





「そ・・そうですか?」





「あぁ。

ユウリの大丈夫ってさ


俺、なんか好き」






好き



ライキさんは

何度もその言葉を
口にする




うれしいのに
恥ずかしくて
どう答えていいのか
いまだに分からない



私も

好きです




でも





言えない





わたし

ライキさんに
告白されてから
一度も



言ってない・・。

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